コミック百合姫2020 6月号感想
さっそく今月発売の百合姫から感想を書いていきたいと思います。
今月号はmerryhachi先生の
「立花館ToLieあんぐる」が最終回を迎えるなど激動の号となりました。
まずはその立花館から、その後は私の好きな作品をページ順に見ていきたいと思います。
立花館ToLieあんぐる/merryhachi
いおりが大好きだという気持ちを自覚したはなび。
先月はそんなはなびお姉ちゃんにこのみが決意の告白をし、そして涙を流すシーンまでが描かれました。
このみに背中を押され、いおりの元まで駆けていくはなび。
しかしいざ本人を目の前にすると尻込みしてしまいます。
いおりの“好き”と自分の“好き”は同じ“好き”なのか?
北海道という遠い地に自分が行くことへの不安もあるでしょう。
しかしいおりの意志が揺らがないことに気づき、彼女はもうその言葉を発していました。
両想いなことを。
互いの思う“好き”という気持ちが同じなことを確認したはなびといおり。
照れるいおりに対し、はなびは自ら口唇を重ねるのでした。
(この2人のシーンはとても美しいのでぜひ本誌を買ってご自身の目で見て下さい!!)
こうして無事結ばれた2人。
エピローグとして数年後のシーンも描かれていました。
どうやら2人は同じ部屋ではなく、隣同士で別の部屋に住んでいるようですね。
いおりが研究のために1人にならなくてはいけないからでしょうか?
(毎日のように行き来しているみたいなので、あまり意味はなさそうですが)
そして結ばれた2人はキス以上の関係になっていることも示唆されていますね。
こういう風に直接のシーンはなくとも、2人の関係性が進んでいることが分かるのはとても嬉しく、そして尊いと思います。
私が百合姫を買い始めるずっと前から連載していた立花館。
正直、私はこのみと結ばれて欲しいと思っていましたし、
実際そうなるものだと思って読んでいました。
(それだけこの漫画は最後までどちらと結ばれるか分からなかった)
しかしこのみちゃんには先月号に引き続き、今月号でもとても美しいシーンが用意されていました。
いおり派とこのみ派。
どちらの人が読んでも満足できる、素晴らしいしめくくりだったと思います。
merryhachi先生ありがとうございました。
ハロー、メランコリック/大沢やよい
今月号で最もエモエモのエモだったこの作品。
ちなみに先月号も一番エモエモのエモだったのはこの漫画でした。
(単に大沢作品好きなだけ)
さて、先月までは千華と咲子の過去にスポットライトが当たっていましたが、
今月からは再び湊と響生の話へとシフトチェンジします。
開始早々にこんなことを言い出す響生先輩。
いったいどうしたと聞いてみたら、どうやら湊の普段の様子から「ラブ」を感じるだということ。
さすが響生先輩。なんでもこなせる人は自分への感情にも敏感なんですねw
モヤモヤしたままなのが嫌な先輩は、湊をデートに誘うことに。
2人きりで過ごし、湊をよく観察することで、彼女が自分に抱いている感情がラブなのかどうか判断しようとします。
しかしそんな思惑とは裏腹に、逆に湊の良いところを見つけドキドキしてしまう響生先輩。
なんだこれは。
この「フ~~ン」って、最高以外の何物でもないじゃん…!
この後もデートをしながら湊の良いところを次々と見つけていく響生先輩。
そして最後に、ついに、
ああっ!もったいない!
最後のページだけはご自身で読んでください!
大沢やよい最高!!!!
たとえとどかぬ糸だとしても/tMnR
怜一への不信、過去のトラウマ、孤独感。
祈るようにウタへと掛けた電話。
自分がいることで好きな人を苦しめると知っていながらも、
それでも駆けだすウタ。
部屋に駆け付け、薫瑠を介抱したウタは改めて思います。
「私にできるのはここまでだ」と。
どんなに想いを尽くしても、どんなに彼女を想っても。
この想いが届くことはない。
自分にできることは兄である怜一の代役、ただそれだけ。
しかしそんなウタを薫瑠は引き止めます。
「怜一くんの代わり」としてではなく、「ウタちゃん」を求めます。
そして彼女は話始めます。
それはきっとウタにしか打ち明けることのできなかった内容。
自分の心の最も弱い部分をウタへと見せます。
そしてそれによりウタも救われました。
自分は好きな人を苦しめるだけの存在。
そんな想いからやっと解放されたのです。
この見開きには私も思わず涙がこぼれました。
もうすぐ終わることが明言されている今作品。
第1話から我々読者の心をつかんで離さないこの作品ですが、
いったいどのような結末を魅せるのか。
来月も掲載のようなので続きが待ち遠しいですね。
はい、という訳で百合姫の感想でした。
初めての投稿、ブログということなので今回はここまでにします。
来月以降はもっとたくさんの作品について書きたいですね。
(ちょくちょく追記するかも)
それではまた。