たぶん百合のために

好きな百合作品の感想を綴っていきます

【百合漫画紹介】できそこないの姫君たち(アジイチ)

こんにちは。

今回はアジイチ先生の「できそこないの姫君たち」を紹介したいと思います。

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これが1巻の表紙。

はい。これはもう王道ですね。

陽キャギャルと黒髪地味っこの王道百合です!

 

citrus」や「ギャルとオタクはわかりえない」といった人気作を始め、

ギャルを絡めた作品には人気作が多いですよね。

私も大好きです。

 

しかしここで2巻の表紙も見てみましょう。

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なんと先ほどの金髪ギャルが黒髪にイメチェンしているではありませんか!

しかも心なしか、顔を近づけることに照れているような…

 

もうこれだけでお腹いっぱい!

妄想するには十分過ぎる材料ではありませんか!!

 

しかし本編はこれ以上に尊く、最高なのです!

さっそく中身を見ていきましょう!

 

 

派手で高飛車な藤白、地味で根暗な黒川

 

 

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画像に写っている女の子、藤白七姫は名前の通りお姫様みたいな女の子。

化粧やオシャレでいつもキラキラ、男子にもモテるし読者モデルにもなるくらい可愛い女の子です。

 

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一方でこの眼鏡をかけた地味な女の子は黒川奏。

アニメや漫画が好きないわゆるオタクで、化粧もしたことがありません。

藤白のことを住む世界が違う人間だと思っており、容姿に対し劣等感を抱いています。

 

藤白も藤白でそんな黒川のことをダサいと酷評しています。

藤白は自分に自信があり、見た目に対し努力しない人間を下に見ている節があります。

黒川のことを悪口を言ったこともあります。

お世辞にも性格が良いとはいえないでしょう。

 

しかしそんな自身満々の藤白にショッキングな出来事が。

なんと先ほど一緒にいた彼氏が二股をしていることが発覚し、

あろうことかそのままフラれてしまったのです。

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そのまま泣きながら立ち尽くす藤白。

そこへ響く音。そこには。

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ベタではありますが、なんと黒川はフラれる一連の流れを聞いてしまっていたのでした。

黒川は自分がずっとバカにしていた相手。

フラれたという事実を知られたら、言いふらすに決まっている。

笑えばいいじゃん!と叫ぶ藤白に対し、黒川は「笑わないよ!」と返します。

そして。

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それは藤白がいま最も欲しかった言葉。

感極まった藤白はそのままもっと大きく泣き出し、黒川に慰めてもらうのでした。

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黒川の本音。過去のトラウマが締め付ける

 

泣きじゃくる藤白を優しく慰めた黒川。

自分の悪口を言っていた子を慰めるとは、なんて優しい子なんだとも感じますが、

彼女には彼女なりの事情がありました。

 

家に帰り、今日の出来事を後悔する黒川。

彼女にはあるトラウマがありました。

 

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それは幼稚園時代の思い出。

お遊戯会の劇でお姫様役をやりたかった黒川でしたが、容姿を理由に向いてないと言われ深く傷ついてしまいます。

それからというもの、キラキラとしたお姫様に憧れつつも、

自分なんかと卑屈になり自信を持てずにいました。

 

これはよく分かりますね。

私も中学校の時に言われたことを今でも思い出す時があります。

言った方は忘れていても、言われた方が一生消えないんですよね。

今回のケースは無垢な子供だからこそ、余計タチが悪いです。

 

翌日藤白と2人で話をする黒川。

藤白は黒川に「どうして言いふらさないの?」と改めて問いただします。

黒川の答えは。

 

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そう、藤白を助けたのは自分の心を守るため。

自分から欲しいものを奪った人間が悲しむなんて。

じゃあ自分は何なのか。

それ以上に惨めな存在になってしまうではないか。

 

そんな歪んだ想いが黒川の中にあり、藤白を慰めたのでした。

しかし藤白はそんな黒川の真意は知らず、

「黒川超いいヤツ!」と思い、とびっきりの笑顔を投げかけます。

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そんな藤白の笑顔に対し、黒川は不覚にもドキドキしてしまうのでした。

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これは恋心なのか否か?2人の周りを巡る群像劇にも注目!!

 

上記がだいたい2話目くらいまでのストーリーです。

まだ藤白は髪の毛が金髪のままですね。

これから2人で一緒にオシャレしたり、黒川の昔からの旧友が現れたりといろいろな出来事が2人に訪れます。

そしてその中で藤白は黒川のことを、他の友達とは違う。

特別な存在だと意識し始めます。

 

「できそこないの姫君たち」はストーリーアダッシュで月に1回web連載しており、

最新話とここ何回かの更新は登録なしで誰でも見ることができます。

絶対に面白いとオススメできるので、是非みなさん読んでみて下さい。

 

https://storia.takeshobo.co.jp/manga/himegimi/

 

 

それではまた。