【百合漫画紹介】好きなのは女の子 北尾タキ百合作品傑作選(北尾タキ)
いい加減自粛生活にも飽きてきました。
こまです。
いきなりですが短編集っていいですよね。
アンソロジーではなく、同一作家さんの同じ世界観、絵柄で描かれた物語たち。
その中でも私が最も好きな短編集、
北尾タキ先生の初単行本・「好きなのは女の子」をご紹介します!!!
北尾タキ先生って…?
よく百合漫画のアンソロジー等を買っている人はもちろんご存じと思いますが、
主に女性同士の恋愛ものを書く漫画家さんです。
……というか、私はそれ以外の作品をまだ見たことはないですね。
突飛な世界観や、難しい設定もなく
ありふれた、どこにでもいる人々の恋愛模様を書く切り取ったお話を書かれる、
読後にとても幸せな気持ちになる。
そんな作品を描かれる私の大好きな作家さんです。
「ユリコン」という百合アンソロジー集を自主的に出版されており、
どちらかというと同人寄りに活動されているようです。
メロンブックスで購入することができます。
(ちなみにこの「食べ物と女子編」の北尾タキ先生の作品はどちゃくそに尊いです)
「好きなのは女の子」のオススメシーン!
さて、今回紹介するこの「好きなのは女の子」ですが、
先生が過去に発行した同人作品を少し手直しして1つにまとめた一冊となっています。
短編集、ということで少しでもネタバレしたら全部をネタバレすることになってしまうので(笑)
好きなシーンをいくつか。
好きなのは女の子 18Pより引用
まずは「誘惑したいの。」というお話の1コマ。
「百合」を謳う作品の中でも友情の延長線上で終わり、キャラクターに性欲があることを描写しない漫画は山ほどありますが、
先生の作品はそんなことはあります。
ほぼ全作品で濡れ場があります。
でも本来はそうなんですよね。
男であれ女であれ、NLGLBL問わず、好きな人と2人でいたらそういった感情が沸く方が自然なことなんです。
そこを変に誤魔化さず、「幸せな2人」の描写としてベッドシーンを挿入する。
それが非常に上手い、自然な作風になっているんです。
好きなのは女の子66Pより引用
「酒は飲んでも飲まれるな!」というお話から。
この短編集で1番好きなお話なんですが、白河さん(写っているキャラ)の表情がめちゃくちゃ可愛い。
多分ですけど、先生はこの表情書くの好きなんだと思います。
なんかいっぱい出てきてる気がします。
(と思って探したら他にはありませんでしたw私の印象にこのコマが強く残っているだけw)
短編集には長編にはない、色々な恋物語を読める良さがあります。
特に百合作品に対し、(変な言い方ですが)恋愛に重きを置いて読んでいる方にはぴったりです。
その中でも今作は、そして北尾タキ先生は短編を書かせたらピカイチの方だと思います。
冒頭でも述べましたが、私は本当にこの一冊が大好きです。
拙い文章で恐縮ですが、少しでもこの本の良さが伝わればいいなと思います。